買取業者の仕入れ価格の秘密

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中古車市場は、売り手の都合と買い手の都合、相反する考えが最も表れやすい市場です。
売り手の希望としては、なるべく高く買い取って貰いたいと思いますが、買い手側からすると、なるべく安く買い取りたいと思います。

中古車販売店の利益=販売価格-仕入れ価格

「安く買って高く売る」商いの基本ですが、どこの買取業者でも同じことです。
買い取りした車の価格に利益を乗せてオークションや販売店を通して販売します。
インターネットが普及している現在では、中古車の販売価格はどこの店でもそれほど変わりません。
インターネット上の中古車販売サービスを使用すれば、簡単に他店と比較できてしまいますので、販売価格が高いと車が売れません。
中古車を販売する場合、どれだけ仕入れ価格を安くできるのかが、中古車販売店の利益を増やすポイントになります。

買取業者の仕入れ価格が安くなる原因

仕入れ価格が安くなる理由として様々な要因がありますが、大きなポイントとて、
以下の6つのポイントが挙げられます。

  1. 不人気車
  2. 事故・修復歴車
  3. 走行距離不明、過走行車
  4. 外版のキズや全塗装をした車
  5. 内装のキズ、シール跡、臭いがある車

人気がない車種やメーカーは販売価格が低くなりますので、仕入れ価格も必然的に安くなります。

自動車の構造上最も大事なフレームやエンジンなどを修理・交換している修復歴車は、見た目上綺麗に修復れされていても、安くなります。
買取業者によっては事故車は買い取らない場合もあります。
水没している車や火災にあった車などもマイナスとなります。
※事故車や修復歴はプロの査定士が見ると確実に見抜くことができますので、中古車オークションに出品時の査定でもごまかすことはできません。
査定に出す際には、事故歴や修復歴はきちんと申告しましょう。

最近の車は走行距離が管理されていますので、昔よくあったメーター戻しなどの不正は見られなくなっていますが、メーター交換などで走行距離が不明になっている車もあります。
距離は重要なポイントですので、不明な場合は安くなります。

過走行車とは、走行距離が標準より多い車のことです。
一般的に1年で1万キロが標準と言われています。
(年数が経つと1年で8千キロ、6千キロが基準になります)

キズやヘコミによって、外板を修理した跡や交換したものはマイナスとなり、塗装のし直しがあると減点はかなり大きなものになります。
車体全体を塗り直す全塗装だと十万円単位でのマイナスになることもあります。
薄い擦り傷やタールの付着、水あかもわずかですが減点の対象になります。

内装は、外板ほどのマイナスではありませんが、これらも細かくチェックされます。
内装パネルやシートはのキズや小さなお子様がいるご家庭に多いシール残りは対象になります。
また、臭いも大きなマイナスポイントになります。
タバコやペットの臭いがマイナスの対象になります。

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